CORAL カスタム (DX-11)

13th STEP

DX−11のエンクロ−ジャー(箱)をカシュー塗料で塗装、バスレフ化。

DX-11カシュー塗装

 

いくらCORALの最高機種のDX−11を入手できたとはいえ、さまざまなカスタムを加え唯一無二のDX-7から簡単に乗り換える気はおこりませんでした。

少なくともカシュー塗装を施さずに乗り換えられない、と考え、まずDX−11のエンクロージャーにピアノブラック風の塗装を施しました。

DX−7の塗装の経験と反省を生かし、可能な限り平滑な塗面を目指しましたが、初期段階で仕上げのイメージが曖昧(バッフル面と側面の筋を残すのかどうかとか)

なため下地作りが甘く、何度も上塗りのやり直しを繰り返すこととなり、結果的にそれぞれの面に10回以上の塗装と磨きを施すこととなりました。

(乾燥の速い夏でありながら)全行程で3か月近くかかってしまいました。 (もう2度とやりたくありません・・・)

その割に最後の微調整としての修正塗装などは、タッチペン式になってしまうなど、理想的な仕上がりとは言えないクオリティに少しがっかりしています。

 

X−Z、DX−7と乗り換えてきた経験から、ウーファーユニットがバッフル面に4本のボルトのみで取り付けてあることに不満(不安)がありました。

その点、このDX−11の箱はバッフル面が二重になっていてユニットのフレームがキッチリ組み込まれるようになっています。

非常に堅牢なエンクロージャーと一体化したウーファーによる音響効果を楽しみにしていました。TRITECの可変式バスレフダクトの長さを調節し、

DX−7と同等の低域の張り出しが感じられるようになりました。しかし、X−Zの数値の改造ネットワークを使用しているため、現在はクロスオーバーが450HZ

にあり、10cmスコーカーの低域を損ねています。いずれは300HZ付近でクロスするネットワークを組んで音色がどのように変わるのか試みる予定です。

背面のスピーカー端子はロジウムメッキのKSLAB製、端子板はノコギリと彫刻刀で檜板から削り出したワンメイクです。

バスレフ化はダクトの長さを可変式で変えられるTRITECのBR-70を内側から取り付けました。ツィーターユニットを装着できるスペースを残して

いつでも密閉型に戻せるようにもしてあります。

サランネットは絵絹を墨で染めたものを使いました。音響的な透過性は良好で、市販のサランネットを使わなくてよかった、と思っています。

ネットワークは改造X−Zのものの移植。いずれはDX−11に適切なネットワークを再構成して交換したいと思っています。

 

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